⑧「作戦名を決めたとき、自分の正体が見えた」

メソッドが形になったところで、
私は、自分自身の宿題に取り掛かりました。

梅田悟司さんの著書『君の人生に作戦名を』に書かれていた、
自分の人生の作戦名を決める、というワークです。

本に書かれている通りに。
セミナーで習った通りに。
何か月もかけて、丁寧に向き合ってみようと思いました。

すると、意外な発見がありました。

これまでの自分の仕事を振り返る中で、
一つの軸が、はっきりと浮かび上がってきたのです。

私は、アナウンサーとしてニュースを伝え、
同時に、気象や防災にも関わってきました。

そして何より、
「記者」として、取材をし、言葉を紡ぐという仕事に、
長く向き合ってきました。

そのすべてに共通していたのは、
「どう話すか」ではなく、
「何を話すか」を扱ってきた、ということでした。

そういえば、起業してからの13年間も、
一貫して大切にしてきたのは、そこでした。

「かんでもいい、なまってもいい、自分のことばで話そう」

そう伝えてきた背景には、
話し方の上手さよりも、
中身のほうが重要だという確信がありました。

そして、時間をかけて言葉にしていく中で、
一つのフレーズが、浮かび上がってきました。

「登壇するトップのためのことばの参謀」

これが、今の自分の仕事を、最も正確に表す言葉だと感じています。

語る人の思い・視点・ストーリーを、伝わる言葉に整える。
そのために伴走する。

たくさんの方に機械的に出会うのではなく、
顧問契約という形で、
一人ひとりの背景や組織を深く理解しながら、
言葉にまつわる負荷を引き受けていく。それを地道に続けていきます。