鹿児島大学で講義をしてきました。
鹿児島大学の「キャリアデザイン」講義で、
学生の皆さんに「コミュニケーションと伝え方」についてお話ししてきました。
まだ就職は先のこと、と感じている学生が多い中、
それでも“話す力”や“伝える力”に興味を持ってくれる方がたくさんいて、
思った以上に顔を上げて、まっすぐ話を聴いてくれたのが印象的でした。
講義のテーマは、
「なぜ社会は、これほどまでにコミュニケーション力を求めるのか」。
社会は、いろいろな考えを持つ人たちの集まりです。
だからこそ、相手を理解し、自分の言葉で伝え合う力が大切。
私は、ニュース現場で記者やキャスターをしていた経験から、
“話す力”は「上手に話すこと」ではなく、
「自分の言葉で語ること」だと伝えました。
講義では、短いセンテンスで、表情豊かに話す練習や、
新聞を声に出して読む「新聞音読」の体験も。
最初は照れていた学生たちも、だんだん声が前に出て、
空気が柔らかくなっていくのを感じました。
終わったあと、大学の先生方から
「学生の反応も良く、評価も高かったですよ」とお声をいただき、
ほっとしました。
人前で話すのが苦手でも、
“自分のことば”で話す体験を重ねるうちに、誰でも変われます。
そんな小さなきっかけを届けられたのなら、うれしいです。

